ネタ作りの前に方向性を決めよう

漫才の作り方

相方が決まったら、いよいよネタを考えていきましょう。とはいえ、いきなりゼロから考え始めるのは難しいもの。まずはネタの「方向性」から決めるのがオススメです。

漫才には2つの種類がある

漫才には大きく分けて「しゃべくり漫才」と「コント漫才」があります。細かくは「漫才コント」などもありますが、本記事ではあくまでシンプルに2分類して説明していきます。

しゃべくり漫才とは?

「しゃべくり漫才」とは、舞台上にいる芸人本人のキャラクターのまま、自然な会話をベースに笑いを生み出すスタイルです。2024年M-1での令和ロマンの1本目が好例です。

「結婚したいな」といった日常的なテーマから会話が広がり、”渡辺最強説”を展開するネタが進みます。キャラクターは基本的に令和ロマン本人であり、一瞬だけ“渡辺くん”を演じる場面もありますが、これはあくまで説明補助的な役割であり、完全に役に入り込むわけではありません。

コント漫才とは?

一方の「コント漫才」は、漫才の途中で演技を取り入れ、完全に別のキャラクターを演じるスタイルです。2024年のヤーレンズのネタがわかりやすい例です。

出だしの会話の後、「大丈夫でしょ!」という決まり文句を合図に、店員と客などに“なりきる”コントパートへ突入。ここでは、登場人物がツッコミ・ボケ本人の人格から完全に切り離されています。つまり、漫才でありながら本格的なコントとしての要素を強く持っているのが特徴です。

どちらが良いかではなく、合うかどうか

「しゃべくり」と「コント」のどちらが優れているという話ではありません。審査員により好みがあるのは事実ですが、まずはご自身がやりやすいスタイル、相方と自然に掛け合えるスタイルを選ぶことが大切です。

2つの違いを理解し、漫才の土台にする方向性を決めるところからネタ作りを始めてみましょう。

まとめ

M-1を目指すにあたって、まずは「しゃべくり漫才」か「コント漫才」か、自分たちのスタイルを見つけるところから始めましょう。しゃべくりは自分たちのまま自然な会話で笑いを生むスタイル、コント漫才は別キャラになりきって演じるスタイルです。どちらにも魅力があり、正解はありません。重要なのは、自分たちが楽しく、自然にできるかどうかです。まずはこの2つの違いを把握し、自分たちに合った方向性を見つけることで、ネタ作りがぐっとラクになりますよ。

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