コント漫才のメリット・デメリット

漫才の作り方

コント漫才の利点などを考えてみましょう。大きなメリットとしては、ネタの自由度が上がるという点が挙げられます。素の自分とは全然異なるキャラクターを作り上げて、好きなように演じる事が可能だからです。
「一度でいいからアメリカの大統領になってみたかったんだよね」などの入りから、アメリカ大統領になった体での掛け合いなんかも自在にできますし、そこに制約はありません。
くわえて、ボケ数を増やしやすいというメリットもあるでしょう。別の人物になり切ってしまうことで、自分たちではない第三者同士の会話という形にした方が、どんどんボケを取り入れやすいという理由で、コント漫才を採用しているコンビも多いのではないかと予想されます。
前述のヤーレンズなんかはボケ数が多い事で有名ですが、コント漫才形式のネタをM-1で採用した理由には、とにかく多くのボケを入れたいという目的もあるのではないでしょうか。
ほかにコント漫才の代表格としてはサンドウィッチマンが挙げられるでしょう。漫才コント形式のネタの場合、コントに入るタイミングの導入の自然さが、一つの肝であるとも言えます。
よくあるパターンだと、

ツッコミ「おれ、将来結婚したいんだけど、彼女のお父さんに話に行くのが緊張しそうなんだよね」
ボケ「いやいや、そんなの余裕だわ!ちょっと練習してやるからやってみろよ」
ツッコミ「え?いいの!?」

みたいなやり取りがあったのちに、コントパートが始まるパターンです。古今東西、様々な芸人さんがやってきた流れではありますが、見る人によっては、どうしても違和感を覚えてしまうこともあるでしょう。それはやはり、「実際にやってみる(練習してみる)」ということの不自然さが原因です。次回以降、さらに深掘りしていきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました