さあネタを書こう！と思ってPCを立ち上げたりノートを広げてみたりしたのは良いものの、何から手をつけて良いか分からないという方も多いのではないでしょうか？
私もココナラ経由で漫才制作依頼をいただく中で、具体的なテーマをご指定いただく場合もあれば、「テーマはお任せします！」と一任いただくケースも多いです。その分自由度が上がりますので、腕が鳴る一方で、何でも良い分色々と悩むことが多いのが実情です。
ということで今回は、どんな流れでネタのテーマを決めて言ったら良いかを考えていきましょう。
まずは最初に考えてみると良さそうなのが、好きなジャンルで攻めるという作戦です。その話題についての知識が豊富というだけで作りやすいでしょうし、何より「自分の言葉で語れる」というのは武器になります。
学校でのちょっとしたスピーチや、会社でのプレゼンなどでも経験がある方が多いと思いますが、ただ原稿を読んでいる人の話って、全然頭に入ってきませんよね？逆に、何も原稿を持たずに、すこし噛んだりしたとしても、自分の言葉で、心から自分で思っていることを語っている人の話は、頭に入って来やすくないでしょうか？それと一緒で、普段から本当に思っていることや詳しいことについての漫才の方が、お客さんに伝わりやすいというメリットがあるのです。
その場合のテーマにする好きなものは何でも構わないと思います。スポーツでもいいし、アイドルグループでも好きな街とかでもＯＫです。ただ、M-1などの大会にエントリーされる場合は、例えば特定の人や団体への中傷になるようなものはNGだったり（当然ですが）すると思うので、それだけは注意するようにしましょう。
「いやいや、俺が好きなものはマニアックすぎて、漫才にしたところで誰にも伝わらないよ」というような事を思われる方もいるかもしれません。確かにあまりにマニアックすぎる内容は避けた方が良いかもしれませんが、工夫次第でかえってオンリーワンの漫才につながるという可能性もあるのです。
例えば、日本ではマイナーなクリケットというスポーツが好きだとして、クリケットについての漫才を書くとします。野球やサッカーであれば、いわゆる「あるあるネタ」を羅列したネタを作れば漫才として成立するでしょうが、クリケットのあるあるをやったところで日本中に伝わる人はかなり少ないでしょう。
なので正攻法でクリケットを漫才にしても難しい面があるでしょうが、そのマイナーさを逆手にとった漫才というのは作れるはずです。
一例として、、
ボケ「俺は昔からクリケットが大好きでさ」
ツッコミ「だいぶマイナーなスポーツだけどな」
ボケ「だから日本でももっと人気が出てほしくてさ、今日は世界のクリケットのスーパースター選手たちを野菜に例えてみるから、それで紹介していきたいんだよね」
ツッコミ「何に例えようとしてるんだよ！！」
ボケ「まず●●って選手は、絶対アーティチョークだね」
ツッコミ「マイナーなもんをマイナーな野菜で例えてどうすんだよ！！」
みたいな感じです。
面白いかはさておき、会話として何を言っているのか理解できないということはないと思います。このような方法を用いれば、どんなマイナーなものであっても漫才のネタにすることは可能なはずです。
「皆が理解しやすそうなネタを、、」みたいな考え方で、例えばスーパーマーケットを舞台にしたコント漫才のようなものは確かに作りやすいかもしれません。しかし、よほど工夫しなければ、どこかで見たことのあるようなネタになってしまうリスクが潜んでいます。
ですので、まずは自分たちが興味あること、調べたりしなくてもどんどんワードが出てくるようなジャンルでネタを検討してみることで、自分たちだけのオンリーワンなネタが作れるチャンスがあると思います。
ということで、今回はネタのテーマへのアプローチとして、「自分の好きなもの」から考えるという方法を紹介しました。他のアプローチ方法についても今後順次紹介していきたいと思います。
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