漫才のテーマが決まったら(漫才のテーマに関する参考記事はコチラ)、いよいよ台本を作り上げていきます。でも全然進まない…という方もいるかもしれません。そんな時は、まずはひとつでも多くボケを考えていくという方法がよいでしょう。その上で、考えたボケの数々を頼りに全体的な構成を考えていけば良いのです。
しかし、ボケを考えろと言われても、そう簡単に浮かばないという方もいるでしょう。その場合は、まずはテーマに沿ったワードやトピックをひとつでも多く挙げてみてください。
例えば、「結婚式」をテーマにした漫才を作るとします。いきなりボケがどんどん浮かべばベストですが、出てこない場合は関連ワードを挙げてみましょう。
・ご祝儀
・ケーキ入刀
・乾杯の音頭
・友人代表スピーチ
・余興
・新婦から両親への手紙
・席次表
・誓いのキス
などなど、色々と出てくると思います。
次に、関連ワードに関する「決まり事」を考えてみてください。「決まり事」とは、ルールやマナーみたいなニュアンスで捉えていただいてOKです。何故、「決まり事」を考えるかというと、それぞれのワードに関する一般的な正解を踏まえた上で、そのルールに外れることを考えてみるとそれがボケに繋がりやすいからです。
先ほどの例でいうと、、
・ご祝儀⇒3万円などの「割れない」数字で
・ケーキ入刀⇒新郎新婦が共同作業で力を合わせて
・乾杯の音頭⇒長すぎないで手短に
・友人代表スピーチ⇒学生時代の笑える失敗談などを語る
・余興⇒祝いの席に相応しい、おめでたいウエディングソングを歌う
・新婦から両親への手紙⇒今日まで育ててくれたことへのお礼
・席次表⇒勤務先の上司など偉い人が前
・誓いのキス⇒永遠に互いを愛し合うことを誓う
みたいな「決まり事」が浮かぶと思います。もちろん、上記に限りません。
では、この「決まり事」を参考に、ルールから逸脱するようなボケを考えてみましょう。
・ご祝儀⇒3万円などの「割れない」数字で⇒「22,222円」みたいなめっちゃ割れる数字にしちゃう
・ケーキ入刀⇒新郎新婦が共同作業で力を合わせて⇒タイパ重視の分業制でそれぞれ持ち場が違い全然共同作業じゃない
・乾杯の音頭⇒長すぎないで手短に⇒短くすることを意識しすぎて秒で終わる
・友人代表スピーチ⇒学生時代の笑える失敗談などを語る⇒しつこく元カノに告白した話など、新婦がドン引きする話をしてしまう
・余興⇒祝いの席に相応しい、おめでたいウエディングソングを歌う⇒結婚を後悔している内容の歌を歌ってしまう
・新婦から両親への手紙⇒今日まで育ててくれたことへのお礼⇒両親の直してほしいことランキングを発表してしまう
・席次表⇒勤務先の上司など偉い人が前⇒ご祝儀の額が多い順に、披露宴中に席替えさせられる
・誓いのキス⇒永遠に互いを愛し合うことを誓う⇒「永遠」だけではなく、「5年」や「10年」の選択肢を提示される
いかがでしょうか?
一度ワードを羅列して、さらにそのワードに関する「決まり事」を考えたのちに、そのルールに反するような事柄を考えてみるという手順を踏むことで、「いきなり結婚式をテーマにした漫才のボケを考えてください」と言われるより、スムーズに考えやすいのではないでしょうか?
今後もボケの作り方については、別のアプローチ方法を紹介していこうと思いますが、まずはこちらの方法を試してみてください!
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